名前の思い入れ

私の名前は翔子といいます。なんの変哲も無い昭和後期の名前って感じですよね。現代の感覚では子ってつくところとか古臭く感じてこの名前を良いと思う人ってあんまり居ないと思います。

てか普通に私の世代でも人気のある名前ではありません。ほんまにたいして長所もない名前やし自分でも別に小さい頃とか気に入ってもなかったし。

でもこの考えが覆るきっかけとなる出会いが小学校の入学式の日にありました。私は遠くの保育園だったので同じ小学校に入学する友達が1人も居ない可哀想な奴でした。

入学式が終わって体育館から教室に移動するときに声をかけてくれた女の子がいたんです。

「あんた名前なんていうん?」

ほんまにこう言われました。小学生で相手のことあんた呼びってする?って今になったら思いません?当時ももしかしたらそう思ったんかしてこの記憶はめちゃくちゃ鮮明に残っています。

こいつはキムタクのことを小学校の時からイキってるって言うような奴だったので、思考が早熟なタイプで間違いないのですが。話を戻しますね。

「私、○○翔子」と答えるとその子は、「私も翔子っていうねん」と言いました。まあこの会話はおもいっきり今作りましたが。全く詳細は覚えてないけど、とりあえずお互いの名前が同じ漢字の同じ名前って話をしました。

すごくない?これ。最初に話しかけてきた奴が同じ名前って。結局こいつとは今でも親友で、大人になったら何1つ気合うことなかったけど、学生時代をずっと共に過ごしました。親友はこれを運命とかいうタイプで、私は運命とかバカにするタイプです。マジで大人になってから出会ってたら仲良くならんかったやろなーそう思えば運命みたいなもんなんかも。

そういう経緯があって私は翔子という名前をけっこー気に入っています。理由は親友と同じ名前だからというそれのみですが、名前をつけてくれた父に気に入ってるってことを言うと、ちょっと喜んでた気します。

今思ったけど親友とか言うの恥ずない?大人が親友とか言う?なんか不安になりますね。ほんで私の親友は私のこと「女親友」と呼んできます。だいぶ耳馴染みのない珍しい呼び方ですよね。女っていらんやろ。余談ですがこの親友は32歳の高齢処女です。これ詳く書くとこっちが本編になってしまいますので、また今度書きます。